金属と聞くと人体に有害な物質、たとえば有機水銀による水俣病などを思い浮かべる方が多いでしょう 
でも私たちの体内にはもともと微量ながらいろいろな金属があり、重要な役割を果たしているのです
たとえば赤血球に含まれるヘモグロビンには鉄が含まれていて酸素と結合したり解離したりすることによって体内での酸素運搬に大きな役割を果たしているのです  ですから鉄が欠乏すると鉄欠乏性貧血になり極端な例では息苦しくなったりします
このように適量の金属を摂取することは私たちの健康を維持する上でとても大切なことなのです

一方 現在ではファッションなどで金属を身に付ける機会が増えました  
金属は体内に埋め込まなくても汗でイオン化した金属が体内に浸透していきます   
残念ながら歯科治療で使用する金属も例外ではありません 
そうして体内に取り込まれた金属がアレルギー反応を起こしてしまうことがあるのです
詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが 体中でたんぱく質などと結合して異物と認識されるにより
アレルギー反応が起こってしまうと考えられています 



 金属による掌蹠膿疱症     口唇炎        ピアス金属による皮膚炎

歯科治療ではどうして金属を使用しているのでしょうか

金属は耐摩耗性、加工性に優れていることから伝統的に歯科治療に用いられてきました
国内でも金、銀、パラジウムを含む合金が健康保険での治療に認められているので 多くのかたが歯科用金属で治療を受けています 
しかし最近 歯科用金属でのアレルギー症状があるために歯科治療が十分できない例や原因不明の皮膚炎が検査をすると金属アレルギーが原因だった例 口の中から金属を除去するとアレルギー症状が消えた例が数多く報告されてきています  
このように口の中の金属でアレルギー反応が起こった場合には その症状は必ずしも口中だけではありません 手や足、顔やお腹などいろいろな場所に皮膚炎などの症状がでます 
そして厄介なことにいったんアレルギー反応がおこってしまうとその金属を体から取り除かない限り永遠に症状が続きます
アレルギーの基礎研究や診断技術が進んだことも 金属アレルギーと診断される例が多くなってきていることにつながっている可能性があります
日本人の血液が重金属に汚染させていると聞くと 歯科医師として胸が痛みます

金属を使わないで歯科治療はできないのでしょうか

部分入れ歯では金属をなくしてしまう方法が開発されました  
見た目にも目立たないように美しく仕上げることができますが 現在のところ自費治療となります
また近年ではセラミックやジルコニアを削りだす技術が目覚しく進んできています 
これらの材料を用いると金属を使用しないばかりでなく 見た目にも美しく仕上げることができます   

金属アレルギーの明らかな患者様には これらの治療方法が健康保険で認められてもよいと思いますが
残念ながら今のところ厚生労働省はそのような見解をだしていません

唯一の朗報として 最近のCADCAM技術の向上により 従来より低価格でジルコニアを削り出して治療に利用することが出来るようになりました 詳しくはオールセラミックあるいは自費治療費のページをご覧ください 

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